愛護センターに行ってきました
2009年 10月 07日
愛護センターに行ってきました
でも、千葉県動物愛護センターではありません
『犬たちをおくる日』の舞台となった
『愛媛県動物愛護センター』です
道後温泉から30分ほど離れた、国道沿いにある、とてもきれいな建物でした
こちらの建物は平成14年にできたそうです
何がきっかけで建てられたのでしょうか?
と質問してみると
「世の中の流れ」ではないか…とのことでした
世の中が処分するだけでなく、愛護にも力を入れるべきである
といった空気になって、愛媛県も動いたのだろうということでした
敷地内はキレイに芝生が刈られており、
植木などもきちんと剪定されており
太陽の光がサンサンと降り注ぐ、明るくて、開放的な雰囲気でした
建物に入ると、受付の向こうにある事務室には
職員さんが1人だけ電話番をしていらっしゃるだけでした
近くで掃除をされていた職員さんが
『こんにちは!』と明るく声をかけてくださいました
本の中にも出てくる職員さんのIさんを今西さんに紹介して頂いていましたので、
Iさんをお願いしました
その間ロビーを見ていると
2~3ヶ月ごとに変えるという啓蒙に関するポスターが
沢山ありました
9月の防災の日に因んだ記事ですね
とても人懐こい猫ちゃんもいました
しばらくして、上が優しいオレンジ色の作業着を着た
Iさんがお見えになりました
外で作業をされていたそうです
千葉県から来た旨を伝え、見学させて欲しいと伝えると
『どうぞどうぞ!』と笑顔で承諾してくださいました
その間も通りかかる職員の方はみなさん笑顔で挨拶をしてくださいます
まず譲渡用の子犬舎へ
屋外に隣接されている、とっても明るい建物です
もちろん「臭い」はありませんし、
子犬たちもとてもきれいです
↑↑↑覚えたはずのオスワリをなかなかしてくれない子犬たち…汗 の図(笑)
愛媛県はボランティア譲渡はしていないものの、
散歩、シャンプー、トリミング、トレーニング、清掃、芝刈り、植木の手入れetc…
沢山のボランティアを受け入れています
普段は全て職員の方がされているそうです
このお子さんもボランティアの一人です^^
お母さんと来て子犬の散歩をしています
ちゃんとウンチをとって、持ち帰ってもらうのだそうです
犬はウンチもするし、シッコもする
その世話をするということが動物と暮らすということだよ
ということを教えるためだそうです
そして、図書室
来た方がいろいろ勉強して帰ってもらえるようになっています
きれいな熱帯魚の水槽がありました
その水槽も「熱帯魚クラブ」さんという熱帯魚を飼っていないのだけれど、
熱帯魚クラブという(笑)ユニークな方々が清掃やポンプの修理も
ボランティアでしてくださっているのだそうです
この辺で捕れ昆虫などもいましたよ
次は治療室
主に、治療をしているそうですが、
やはり臨床に明るい獣医さんがいないため、
簡単な治療のみになってしまうとのことでした
とても衛生的でした
こちらは検疫室です
この黄色のビニールテープは何だと思いますか?
これは汚染区域とそうでない区域とを一目でわかるようにするための
工夫だそうです
向かって右側にいつも新しく来た子を置いて
人は左側を歩いてこの部屋を通過する
右側に置いた子に異常がなければ左側に移動
そして、また新しい子を右側に…
というわけです!
これは感染症防止に完全ではないものの
防止に大きく役立つそうです
お金をかけなくても防ぐ方法はあるんですね
パルボもほとんど出ていないそうです
右端にあるトレイにいつもは消毒液を入れておくのだそうです
この日は動物がいませんでしたので
入っていません
この子たちは、子犬舎に移動を待つ子犬たちです
日のあたる場所にサークルを置いてもらっていました
いよいよ収容棟です
富里同様、長靴に履き替え
消毒液で消毒して入ります
愛媛県では週に2回のみの処分だそうです
なので、一応5部屋あるものの、2部屋しか使っていないそうです
こちらも大変きれいで臭いもほとんどしません
都度清掃されているのですか?と質問すると
1日に1度しかできないのだけれど、
清掃前に奥の入り口側に犬たちをしばらく寄せて排泄をなるべくさせて
それから清掃するという工夫をしているとのことでした
エサも置き放しではないので、排泄のコントロールもしやすいのかもしれません
Iさんは1頭1頭寄ってくる子たちに優しく話しかけていらっしゃいました
見学に来る人には十分時間をかけてこの子たちの
声を聴いてあげて欲しいと言うのだそうです
「あの子何て言ってる?」
「どんなことを君に言ってるかな?」
「何を想っているんだろう?」
と問いかけながら見学してもらうそうです
そして、処分予定の子犬子猫たち
こちらの部屋もとても衛生的で
エアコン付きです
ゴキブリが中にすぐ糞をして壊れてるんだそうです
壊れるとすぐに修理に来てもらうそうです
いくら処分される子たちであっても、
最期はできる限り快適に過ごさせてあげたい
とおっしゃっていました
そして、こちらが処分機をコントロールする部屋です
動物関係の学校の生徒さんが見学される場合は
犬たちが処分機まで行く過程を体験してもらうそうです
(実際処分機に入ってもらう)
これは、いい加減なことをして売った子たちは
こんなめに遭うんだということを感じて欲しいからだそうです
ガシャン!と閉まる冷たい金属音
絶望感…
ただ、機械的に動かすのではなく
こちらのモニターで見ながら肢が挟まらないように
痛くないように細心の注意をしながら
動かすのだそうです
そして灰になってしまった子たちです
きれいなお骨でした
Iさんは
「私はここに来てから何万という
本来なら生きることができる犬や猫たちの処分を見てきました
その何万という犬や猫たちの声を伝えたいんです
何も難しくない!現実をそのまんま見て知ってもらえばいい
実にシンプルなことなんです
伝えるためなら、頭も下げるし、雑誌に顔や名前を出したって構わない
そしたら、必ず味方になってくれる人がいる!
上からどんなに言われたって、頭をさげれば済むこと
必ず味方になってくれる愛護団体さんや
県民の皆さん そして、仲間がいる
だから、やれることをやればいい
今、世の中に起きている いじめや自殺みんな根底は同じなんです
この現状を知って、命の大切さを知ってもらえたら
動物の命も、人の命も、自分の命大事にできる」
そうおっしゃっていました
見学し始めてから2時間半が経過していました
天気が良く、秋の強い陽射の中お話をしていると
サッと日陰の方に移ってくださるなど
さり気ない思いやりがIさんには感じられました
いつも見学者が一人であっても
2時間~3時間かけてお話するそうです
何故なら
その一人のうしろには沢山の人がいる
その方が自分の言葉で見てきたことを伝えて欲しいからだそうです
見学している間も職員さんたちはせっせとケージを洗ったり、
来た子供に動物風船を作ってあげたり、
とお忙しい様子でした
愛媛県も予算はとても厳しいそうです
しかし、お金をかけなくてもできることを考え、工夫してらっしゃいました
愛護週間に開催されるフェスティバルも毎年見直しをして
反省点を次年度に活かせるようにしているそうです
HPも職員さんが作っているそうです
とても明るくてステキなHPですが
まだまだ不満なんだそうです(笑)
処分数もまだまだ多いので
もっともっとこの施設に来てもらって啓蒙を通して、
ここに入ってくる子たちの数を減らしたい
そうでなれば、死んだ子たちに申し訳がたたない
と、おっしゃっていました
でも、千葉県動物愛護センターではありません
『犬たちをおくる日』の舞台となった
『愛媛県動物愛護センター』です
道後温泉から30分ほど離れた、国道沿いにある、とてもきれいな建物でした
こちらの建物は平成14年にできたそうです
何がきっかけで建てられたのでしょうか?
と質問してみると
「世の中の流れ」ではないか…とのことでした
世の中が処分するだけでなく、愛護にも力を入れるべきである
といった空気になって、愛媛県も動いたのだろうということでした
敷地内はキレイに芝生が刈られており、
植木などもきちんと剪定されており
太陽の光がサンサンと降り注ぐ、明るくて、開放的な雰囲気でした
建物に入ると、受付の向こうにある事務室には
職員さんが1人だけ電話番をしていらっしゃるだけでした
近くで掃除をされていた職員さんが
『こんにちは!』と明るく声をかけてくださいました
本の中にも出てくる職員さんのIさんを今西さんに紹介して頂いていましたので、
Iさんをお願いしました
その間ロビーを見ていると
2~3ヶ月ごとに変えるという啓蒙に関するポスターが
沢山ありました
9月の防災の日に因んだ記事ですね
とても人懐こい猫ちゃんもいました
しばらくして、上が優しいオレンジ色の作業着を着た
Iさんがお見えになりました
外で作業をされていたそうです
千葉県から来た旨を伝え、見学させて欲しいと伝えると
『どうぞどうぞ!』と笑顔で承諾してくださいました
その間も通りかかる職員の方はみなさん笑顔で挨拶をしてくださいます
まず譲渡用の子犬舎へ
屋外に隣接されている、とっても明るい建物です
もちろん「臭い」はありませんし、
子犬たちもとてもきれいです
↑↑↑覚えたはずのオスワリをなかなかしてくれない子犬たち…汗 の図(笑)
愛媛県はボランティア譲渡はしていないものの、
散歩、シャンプー、トリミング、トレーニング、清掃、芝刈り、植木の手入れetc…
沢山のボランティアを受け入れています
普段は全て職員の方がされているそうです
このお子さんもボランティアの一人です^^
お母さんと来て子犬の散歩をしています
ちゃんとウンチをとって、持ち帰ってもらうのだそうです
犬はウンチもするし、シッコもする
その世話をするということが動物と暮らすということだよ
ということを教えるためだそうです
そして、図書室
来た方がいろいろ勉強して帰ってもらえるようになっています
きれいな熱帯魚の水槽がありました
その水槽も「熱帯魚クラブ」さんという熱帯魚を飼っていないのだけれど、
熱帯魚クラブという(笑)ユニークな方々が清掃やポンプの修理も
ボランティアでしてくださっているのだそうです
この辺で捕れ昆虫などもいましたよ
次は治療室
主に、治療をしているそうですが、
やはり臨床に明るい獣医さんがいないため、
簡単な治療のみになってしまうとのことでした
とても衛生的でした
こちらは検疫室です
この黄色のビニールテープは何だと思いますか?
これは汚染区域とそうでない区域とを一目でわかるようにするための
工夫だそうです
向かって右側にいつも新しく来た子を置いて
人は左側を歩いてこの部屋を通過する
右側に置いた子に異常がなければ左側に移動
そして、また新しい子を右側に…
というわけです!
これは感染症防止に完全ではないものの
防止に大きく役立つそうです
お金をかけなくても防ぐ方法はあるんですね
パルボもほとんど出ていないそうです
右端にあるトレイにいつもは消毒液を入れておくのだそうです
この日は動物がいませんでしたので
入っていません
この子たちは、子犬舎に移動を待つ子犬たちです
日のあたる場所にサークルを置いてもらっていました
いよいよ収容棟です
富里同様、長靴に履き替え
消毒液で消毒して入ります
愛媛県では週に2回のみの処分だそうです
なので、一応5部屋あるものの、2部屋しか使っていないそうです
こちらも大変きれいで臭いもほとんどしません
都度清掃されているのですか?と質問すると
1日に1度しかできないのだけれど、
清掃前に奥の入り口側に犬たちをしばらく寄せて排泄をなるべくさせて
それから清掃するという工夫をしているとのことでした
エサも置き放しではないので、排泄のコントロールもしやすいのかもしれません
Iさんは1頭1頭寄ってくる子たちに優しく話しかけていらっしゃいました
見学に来る人には十分時間をかけてこの子たちの
声を聴いてあげて欲しいと言うのだそうです
「あの子何て言ってる?」
「どんなことを君に言ってるかな?」
「何を想っているんだろう?」
と問いかけながら見学してもらうそうです
そして、処分予定の子犬子猫たち
こちらの部屋もとても衛生的で
エアコン付きです
ゴキブリが中にすぐ糞をして壊れてるんだそうです
壊れるとすぐに修理に来てもらうそうです
いくら処分される子たちであっても、
最期はできる限り快適に過ごさせてあげたい
とおっしゃっていました
そして、こちらが処分機をコントロールする部屋です
動物関係の学校の生徒さんが見学される場合は
犬たちが処分機まで行く過程を体験してもらうそうです
(実際処分機に入ってもらう)
これは、いい加減なことをして売った子たちは
こんなめに遭うんだということを感じて欲しいからだそうです
ガシャン!と閉まる冷たい金属音
絶望感…
ただ、機械的に動かすのではなく
こちらのモニターで見ながら肢が挟まらないように
痛くないように細心の注意をしながら
動かすのだそうです
そして灰になってしまった子たちです
きれいなお骨でした
Iさんは
「私はここに来てから何万という
本来なら生きることができる犬や猫たちの処分を見てきました
その何万という犬や猫たちの声を伝えたいんです
何も難しくない!現実をそのまんま見て知ってもらえばいい
実にシンプルなことなんです
伝えるためなら、頭も下げるし、雑誌に顔や名前を出したって構わない
そしたら、必ず味方になってくれる人がいる!
上からどんなに言われたって、頭をさげれば済むこと
必ず味方になってくれる愛護団体さんや
県民の皆さん そして、仲間がいる
だから、やれることをやればいい
今、世の中に起きている いじめや自殺みんな根底は同じなんです
この現状を知って、命の大切さを知ってもらえたら
動物の命も、人の命も、自分の命大事にできる」
そうおっしゃっていました
見学し始めてから2時間半が経過していました
天気が良く、秋の強い陽射の中お話をしていると
サッと日陰の方に移ってくださるなど
さり気ない思いやりがIさんには感じられました
いつも見学者が一人であっても
2時間~3時間かけてお話するそうです
何故なら
その一人のうしろには沢山の人がいる
その方が自分の言葉で見てきたことを伝えて欲しいからだそうです
見学している間も職員さんたちはせっせとケージを洗ったり、
来た子供に動物風船を作ってあげたり、
とお忙しい様子でした
愛媛県も予算はとても厳しいそうです
しかし、お金をかけなくてもできることを考え、工夫してらっしゃいました
愛護週間に開催されるフェスティバルも毎年見直しをして
反省点を次年度に活かせるようにしているそうです
HPも職員さんが作っているそうです
とても明るくてステキなHPですが
まだまだ不満なんだそうです(笑)
処分数もまだまだ多いので
もっともっとこの施設に来てもらって啓蒙を通して、
ここに入ってくる子たちの数を減らしたい
そうでなれば、死んだ子たちに申し訳がたたない
と、おっしゃっていました
by purinichigo
| 2009-10-07 21:46
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